「よし、準備は完璧!」と胸を張って出発した初めての長距離ドライブ。ところが現実は、渋滞で授乳がズレ、チャイルドシートで首がカックン、サービスエリアは満席…。
正直、ディズニーのパレード待ちよりもしんどかったです(笑)。
この記事では、そんな我が家の失敗談をもとに「いつ出るのが結局ラクか」「どこで諦めるか」をまとめました。荷物を増やすより、判断を軽くする。そんな“現実解”を、写真好きの育メンパパ目線でお届けします。
落とし穴を知る—我が家の失敗談

渋滞×授乳・おむつ替えのズレ
授乳タイミングで渋滞にハマると、本当にどうしようもありません。慌てても車内では安全にできないので、結局はどこか停められる場所を探すしかなし。
「すぐ停められる」と信じて突っ込むと余計に焦ります。余裕を持つのが一番です。
チャイルドシート“首カックン”
寝始めた瞬間に首がガクッと前に倒れて、思わずバックミラーで「え、呼吸してるよね!?」と確認。これ、初心者パパには心臓に悪いです…。
サービスエリアは戦場
休日の昼間、SAの授乳室は満席、レストランは長蛇の列。結局ベンチでコンビニおにぎり…。
「必ず施設で休める」と思わない方が気持ちがラクでした。
親の空腹・眠気
「子ども優先!」と頑張って、自分のご飯やトイレを後回しにした結果、集中力が切れて運転に支障が出かけました。親が元気でいることも安全運転の必須条件です。
3つの出発戦略——ベストは家庭の“生活リズム次第”
タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
朝駆け型(4–6時発) | 道路が空いている/子どもが寝やすい | 親が眠い/到着後に昼寝で生活リズムが崩れやすい |
昼寝合わせ型(11–13時発) | 出発直後に寝てくれることが多い | SA・PAの混雑ピークと重なる |
就寝合わせ型(19–21時発) | 子が寝たまま進める/静かな車内 | 親の深夜疲労が大きい/安全性に注意 |
我が家の判断基準テンプレ
- 子の昼寝が安定しているか
- 親が仮眠をとれるか
- 同乗者が交代運転できるか
- 目的地のチェックイン時間・到着制約
給餌・休憩の“諦めライン”を先に決める

我が家のルールはこんな感じです。
- 泣き始めて5分以内に必ず停車する →「もう少し大丈夫かも」と先延ばしすると逆に大泣きに。5分を超える前に休憩するとリカバリーが早かったです。
- 渋滞が5km以上なら次の出口で降りる →「あと少し」で粘って失敗するより、早めに降りて下道へ。時間はかかっても子どもの負担が少なく済みました。
- 休憩はSAにこだわらず、道の駅やコンビニも積極的に利用 →休日のSAは混雑で授乳室も満席。道の駅やコンビニの方がすぐ使えることが多く、結果的に早く再出発できました。
さらに、停車中は役割分担を固定。
- ママ:おむつ替え
- パパ:飲み物補充+ゴミ処理(※そして写真を撮りたがる)
チャイルドシート“首カックン”対策
- 車種に合った角度調整を再確認する
- ヘッドサポートやタオルで首を支える
- 走り続けた方が寝るタイプ エンジン音や車の振動で安心して寝る子。停めるよりも、そのまま一定の速度で走り続けた方がスムーズに寝落ちします。
- 停車してから深く寝るタイプ 寝入りが浅いと再発進で起きてしまう子。こういう子は、一度停めて抱っこやトントンで深く眠らせてから再スタートした方が安定して眠れます。
「前向きにすれば解決しそう」と思いがちですが、安全性の観点から早期の前向き化は推奨されません。親の安心感と安全性のバランスをどう取るかがポイントです。
荷物は“時間を買う”ためにある——厳選ギア
我が家の時短3セット
- おむつ替えワンパック:お尻拭き少量+替え1–2枚+使い捨てマット+ビニール袋
- 小分けスナック&水分:親子兼用できる軽食
- 汚れ即応キット:除菌シート+小タオル+着替え1セット+ジップ袋
吐き戻し“即隔離”テク
汚れた服はジップ袋に入れて密閉。帰宅後すぐ漬け置きできるようにしておくと、匂いや黄ばみを最小限に抑えられます。
ルート設計は“混雑情報”より“親の集中力カーブ”
- 90〜120分ごとに必ず休憩
- 到着予定時間を30%遅れてもいい前提で計画
- 下道・別日・電車+レンタカーなど代替案を事前に言語化しておく
「予定を薄める」だけで心理的な余裕が生まれます。
チェックリスト——前日と出発前5分

前日チェック
- 車内清掃/チャイルドシート角度
- 給油・ETC確認
- 停車候補スポットを3つ登録
- 着替えセット・おむつパック・汚れキット
- 親の仮眠確保/運転交代の役割
- 出発シナリオ(朝・昼寝・就寝)決定
出発前5分
- 子の体温チェック
- 親の軽食・水分補給
- ナビ目的地を「途中地点→最終目的地」で設定
まとめ—“いい旅”は、問題が起きても笑っていられること
完璧にスケジュール通りに進む旅よりも、問題が起きても家族が笑っていられた旅の方が思い出に残ります。
次は、途中でコンビニ駐車場に避難しておにぎりを食べながら「これも旅のうちだね」と笑えたあの日みたいに、少し肩の力を抜いてドライブを楽しみたいと思います。
カメラ片手に、ディズニーに行くときよりも荷物はシンプルに。そんな育児旅の知恵、これからも共有していきます。