妊娠する間にはなんとも思ったことがなかったのに、妊娠中になると、普段と異なるものが食べたくなったり、食欲が止まらないなんてこともあるのではないでしょうか。この記事では、妊娠中に無性に食べたくなる食品やその理由、避けるべき食品をまとめました。ぜひ参考にしていただき、そして健康的な食生活をおくってくださいね。
どうして妊娠中に食欲がわくの?
妊娠すると、ママの体のホルモンバランスが変わり、急に食欲がわいてくることがあります。妊娠中には、特にエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンのレベルが大きく変動します。これらのホルモンは食欲に影響を与えることが知られており、食欲が増す原因となります。
また、お腹の中の赤ちゃんが成長するために必要な栄養を摂取するために、母体の食欲が増すことがあります。胎児が成長するにつれて、母体はより多くのカロリーや栄養素を必要とするため、自然と食欲が増進します。
食事はバランスよく摂取することが重要です。もし食欲が異常に増す、または逆に食欲が全く湧かない場合は、医師に相談することを検討してみるのもいいでしょう。
妊娠中に食べたくなるものとは?
フライドポテト
妊娠中に無性に食べたくなるものとして、多くの妊婦さんが挙げるのがフライドポテトです。塩分とカリウムが身体に欲されることが原因の一つと考えられます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化や体内の水分量の変化によって、様々な体の変化が起こります。その中で、塩分やカリウムの不足を感じやすくなる場合があり、それがフライドポテトへの強い欲求に繋がると考えられています。
フライドポテトは、カリウムが豊富で、塩分も含まれているため、妊娠中の女性が不足しがちなこれらの栄養素を補うことができる食品として、人気が高いと言えるでしょう。
ただし、フライドポテトは油で揚げた食品なので、カロリーや脂質が高く、食べ過ぎには注意が必要です。妊娠中は、体重管理も重要になりますので、フライドポテトを食べる際は、量を控えるようにしましょう。
柑橘類
レモンやオレンジなどの柑橘類も人気です。爽やかな酸味がつわりの症状を和らげるとされています。妊娠初期には、つわりと呼ばれる、吐き気や嘔吐などの症状に悩まされる妊婦さんが多くいます。柑橘類に含まれるクエン酸は、胃酸の分泌を促進し、消化を助ける効果があると言われています。
また、柑橘類に含まれるビタミンCは、免疫力を高める効果も期待できます。つわりで食欲不振気味の場合でも、柑橘類の爽やかな酸味は、食欲増進効果も期待できます。ただし、柑橘類は酸味が強いので、胃腸が弱っている場合は、食べ過ぎないように注意が必要です。
甘いもの
チョコレートやアイスクリームなどの甘い食べ物もよく食べたくなるものの一つです。血糖値の変動が関係していると考えられます。
妊娠中は、ホルモンバランスの変化によって、血糖値が不安定になりやすいと言われています。そのため、甘いものを食べた時に、血糖値が急上昇し、その後急降下することで、再び甘いものを欲しくなるというサイクルに陥ることがあります。
また、甘いものは、脳内物質のセロトニンを分泌し、リラックス効果をもたらすと言われています。妊娠中は、精神的なストレスを感じやすい時期でもありますので、甘いものを食べることで、気分転換やストレス解消になるという側面もあるでしょう。
ただし、甘いものはカロリーが高く、食べ過ぎると体重増加や妊娠糖尿病のリスクが高まります。妊娠中は、体重管理も重要になりますので、甘いものを食べる際は、量を控えるようにしましょう。
つわり中におすすめの食べ物
すっきりとしたフルーツ
つわり中でも食べやすいのがフルーツです。特にスイカやパイナップルなど水分が多く含まれているものはおすすめです。
つわり中は、吐き気や嘔吐などの症状で、食事が思うように摂れないことが多いです。そのため、水分補給も重要になります。スイカやパイナップルなどの水分が多く含まれているフルーツは、喉越しが良く、食べやすく、水分補給にも役立ちます。
また、フルーツには、ビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、妊娠中の体に必要な栄養素を補うことができます。ただし、フルーツは糖質も含まれているので、食べ過ぎには注意が必要です。
ヨーグルト
ヨーグルトもつわり中に人気のある食べ物です。消化に優れ、栄養価も高いです。ヨーグルトは、乳酸菌が豊富で、腸内環境を整える効果があります。腸内環境が整うことで、消化吸収が促進され、便秘の解消にも役立ちます。
また、ヨーグルトには、カルシウムやタンパク質などの栄養素も豊富に含まれており、妊娠中の体に必要な栄養素を補うことができます。
つわり中は、胃腸が弱っている場合も多いので、消化の良いヨーグルトは、おすすめの食べ物です。ただし、ヨーグルトは、乳製品なので、乳製品アレルギーの人は注意が必要です。
冷たいシャーベット
冷たいシャーベットやアイスキャンディーもつわりを和らげる効果が期待できます。つわり中は、吐き気や嘔吐などの症状で、食欲が減退し、冷たいものが食べたくなる場合があります。冷たいシャーベットやアイスキャンディーは、口にした時の冷たさが、吐き気を和らげる効果があると言われています。
また、シャーベットやアイスキャンディーは、糖分が豊富なので、エネルギー補給にも役立ちます。ただし、シャーベットやアイスキャンディーは、糖分やカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
妊娠中に避けるべき食べ物
アルコール
妊娠中はアルコールの摂取を避けましょう。胎児への悪影響が懸念されます。妊娠中は、胎児の器官が形成される重要な時期です。
アルコールは、胎児の成長や発達に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、妊娠初期のアルコール摂取は、胎児の脳や心臓などの重要な器官に障害を引き起こすリスクが高まります。また、アルコールは、胎児の成長を遅らせたり、奇形を引き起こしたりする可能性もあります。
妊娠中は、胎児の健康を守るためにも、アルコールの摂取は絶対に避けましょう。
生卵
生卵も避けるべき食品です。サルモネラ菌による食中毒のリスクがあります。生卵には、サルモネラ菌などの食中毒菌が含まれている可能性があります。サルモネラ菌に感染すると、発熱や腹痛、下痢などの症状が現れます。
妊娠中は、免疫力が低下しているため、食中毒にかかりやすい状態です。そのため、生卵は、十分に加熱して食べるようにしましょう。
生の魚介類
生の魚介類もリステリア菌の感染リスクがあるため、避けることが推奨されます。生の魚介類には、リステリア菌などの食中毒菌が含まれている可能性があります。リステリア菌に感染すると、発熱や頭痛、筋肉痛などの症状が現れます。
妊娠中は、リステリア菌に感染すると、流産や早産のリスクが高まります。そのため、生の魚介類は、十分に加熱して食べるようにしましょう。
妊娠中におすすめの健康的な食べ物
葉物野菜
ほうれん草やケールなどの葉物野菜は鉄分や葉酸が豊富で、妊娠中に必要な栄養素を補えます。妊娠中は、赤血球の増加や胎児の成長のために、鉄分や葉酸の需要が高まります。
ほうれん草やケールなどの葉物野菜は、鉄分や葉酸が豊富なので、妊娠中に不足しがちなこれらの栄養素を補うのに最適です。
また、葉物野菜には、ビタミンやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれており、妊娠中の体に必要な栄養素をバランス良く摂取することができます。
ナッツ類
アーモンドやクルミなどのナッツ類は、プロテインや健康的な脂質が豊富です。妊娠中は、胎児の成長のために、タンパク質や脂質の需要が高まります。アーモンドやクルミなどのナッツ類は、プロテインや健康的な脂質が豊富なので、妊娠中に不足しがちなこれらの栄養素を補うのに最適です。
また、ナッツ類には、ビタミンEや食物繊維などの栄養素も豊富に含まれており、妊娠中の体に必要な栄養素をバランス良く摂取することができます。ただし、ナッツ類はカロリーが高いので、食べ過ぎには注意が必要です。
オートミール
オートミールは食物繊維が豊富で、妊娠中の便秘対策にも効果的です。妊娠中は、ホルモンバランスの変化や子宮の圧迫によって、便秘になりやすいと言われています。オートミールは、食物繊維が豊富なので、腸の蠕動運動を促進し、便秘の解消に役立ちます。
また、オートミールは、低GI食品なので、血糖値の上昇を抑える効果もあります。妊娠中は、血糖値の管理も重要になりますので、オートミールは、おすすめの食べ物です。
妊娠中の食生活:注意点とまとめ
栄養バランスを考えた食事
妊娠中は栄養バランスを意識して、様々な食品を取り入れることが大切です。妊娠中は、胎児の成長のために、様々な栄養素が必要になります。そのため、様々な食品をバランス良く摂取することが重要です。
特に、鉄分、葉酸、カルシウム、タンパク質などの栄養素は、妊娠中に不足しがちなので、意識して摂取するようにしましょう。
適度な量を守る
食べ過ぎは避け、適量を守ることが重要です。特に甘いものや塩辛いものは注意が必要です。妊娠中は、体重管理も重要になります。食べ過ぎると、体重増加や妊娠糖尿病のリスクが高まります。そのため、甘いものや塩辛いものは、食べ過ぎないように注意しましょう。
また、妊娠中は、消化器系の機能が低下している場合もあります。そのため、食べ過ぎると、消化不良や便秘などの症状を引き起こす可能性があります。
医師のアドバイスを受ける
妊娠中の食生活については、定期的に医師のアドバイスを受けるようにしましょう。妊娠中は、様々な体の変化が起こります。
そのため、食生活についても、医師のアドバイスを受けることが大切です。医師は、妊娠中の体の状態や胎児の成長に合わせて、適切な食事指導をしてくれます。