赤ちゃんがミルクを飲んでいる姿はとてもかわいく、毎日の中でも癒しの時間です。
ただ、赤ちゃんの消化器官はまだ発達しきっていないため、吐き戻しやよだれ、ミルクによるベビー服の汚れは、ママパパにとっては避けては通れない一般的な悩みですよね。
少しの汚れだと目立ちませんが、離乳食での食べこぼしや、色の濃い食事だったりした場合、繰り返し洗っていても汚れが落ちにくくなったり、シミになってしまう場合もあります。
また、実際に汚れてしまったものを洗濯機に入れて洗うだけでは、なかなか汚れが落ちなかったりしますよね。
この記事では、お気に入りの洋服の汚れを取り除くために、効果的な洗濯の方法をご紹介します。
ミルク汚れをキレイに洗濯で落として、お気に入りの洋服を長持ちさせる方法として参考にしていただけたら嬉しいです!
時間が経ったミルク汚れの特徴
ミルクの成分と汚れの形成
ミルクにはタンパク質や脂質が多く含まれており、時間が経つと酸化して落ちにくい汚れになります。
ミルクの成分は、タンパク質、脂質、乳糖、ミネラルなどです。
これらの成分が、衣類の繊維に付着し、時間が経つにつれて酸化や変質を起こします。
特に、タンパク質は熱や湿気によって固まりやすく、繊維にしっかりと付着してしまい、落ちにくい汚れの原因となります。
また、脂質は油分を含んでいるため、繊維に浸透しやすく、シミになりやすいという特徴があります。さらに、ミルクには乳糖が含まれており、これは細菌の栄養源となります。時間が経つと、細菌が繁殖し、悪臭を発生させる原因にもなります。
ベビー服が黄ばまないようにするための注意点は、すぐに洗って汚れを落としておくことになります。
放置するとどうなるか
ミルク汚れを放置すると、タンパク質や脂質が繊維に深く浸透し、シミとして残ってしまう可能性があります。
また、酸化や変質が進み、通常の洗剤では落ちにくくなることもあります。
さらに、細菌の繁殖によって、悪臭が発生したり、衣類が黄ばんだりすることもあります。
母乳とミルクの違い
母乳とミルクでは成分が異なるため、汚れの落ちやすさにも違いがあります。
母乳はミルクよりもタンパク質や脂質の含有量が少なく、乳糖の量も多いです。
そのため、母乳汚れはミルク汚れよりも落ちやすい傾向があります。
しかし、母乳にもタンパク質や脂質が含まれているため、放置するとシミになる可能性があります。
母乳汚れは、ミルク汚れよりも落ちやすいですが、放置するとシミになる可能性があるりや。
ミルク汚れは放置せず、できるだけ早く対処することで、衣類を清潔に保つことができます。
ベビー服はなんで黄ばみやすいのか
黄ばみやすいミルクや母乳
赤ちゃん特有の汚れであるミルクや母乳の吐き戻しによる汚れは、先程ご紹介した通り、タンパク質や脂質が多く含まれています。
タンパク質は時間が経つと固まりやすく、脂質は空気と触れることで酸化し、黄色に変色するという性質を持っています。
また、よだれには赤ちゃんの歯を育てるためのカルシウムが含まれています。
カルシウムには、ベビー服の繊維に汚れを固着させやすいという特徴を持っています。
この汚れを放置してしまうと汚れが染み付いてしまい、ベビー服やスタイがもともとの色に戻らなくなってしまいます。
赤ちゃんはとっても汗をかきやすい
実は赤ちゃんは、大人よりも汗をかきやすい体質となっています。
赤ちゃんは、体温調節機能が未熟で汗をかきやすく、また汗腺の密度が高いことから、びっしょりと汗をかきます。
また、大人の場合は自律神経が働くことで体温を下げることができますが、赤ちゃんの場合は汗をかくことでしか体温を下げることができません。
ベビー服は、汗と皮脂が混ざることで、時間とともに黄ばみやすくなります。
効果的なミルク汚れの落とし方

まずは水洗いをする
ミルク汚れがついた直後に水で洗い流すと、汚れが繊維に浸透するのを防ぐことができます。
水洗いをする際は、40℃前後のお湯(ぬるま湯)を使用すると効果的です。
ぬるま湯は、タンパク質や脂質を溶かしやすく、汚れを落とす効果があります。
ただし、暑過ぎたり、熱湯を使用すると、タンパク質が固まってしまい、汚れが落ちにくくなるため注意が必要です。
セスキ炭酸ソーダで予洗い
セスキ炭酸ソーダは、アルカリ性の洗剤で、タンパク質汚れを効果的に分解することができます。セスキ炭酸ソーダを水に溶かして、汚れにつけ置き洗いすると、汚れが落ちやすくなります。セスキ炭酸ソーダは、衣類の漂白効果もあるため、黄ばみも落とすことができます。ただし、セスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、色落ちや傷みの原因となる可能性があります。デリケートな素材の衣類には使用を控え、目立たない部分で試してから使用することをおすすめです。
漂白剤を活用する
頑固なミルク汚れには、漂白剤を使って色素を分解する方法も有効です。漂白剤には、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があります。塩素系漂白剤は、強力な漂白効果がありますが、色落ちや素材の傷みの原因となる可能性があります。酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤よりも漂白効果は弱くなりますが、色落ちや素材の傷みのリスクが低いです。漂白剤を使用する際は、必ず商品の説明をよく読み、使用方法を守って使用してください。
市販の洗剤を活用する
ウタマロリキッドでつけ置き
ウタマロリキッドは合成洗剤で、植物由来成分を使用していますが、衣類の汚れ落としに効果があります。ウタマロリキッドを水に溶かして、ミルク汚れにつけ置き洗いすると、効果的に汚れが落ちます。
ウタマロリキッドは、アルカリ性のため、色落ちや傷みの原因となる可能性があります。デリケートな素材の衣類には使用を控え、目立たない部分で試してから使用することをおすすめです。
オキシクリーンでしっかり対処
オキシクリーンは、酸素系漂白剤で、頑固な汚れにも効果があります。オキシクリーンを水に溶かして、ミルク汚れにつけ置き洗いすると、古い汚れも落とすことができます。オキシクリーンは、漂白効果だけでなく、消臭効果もあるため、ミルク汚れによる臭いも消すことができます。ただし、オキシクリーンは、色落ちや素材の傷みの原因となる可能性があります。デリケートな素材の衣類には使用を控え、目立たない部分で試してから使用することをおすすめです。
重曹を使ったクリーニング
重曹は、アルカリ性の粉末で、研磨効果と消臭効果があります。重曹を水に溶かして、ミルク汚れにつけ置き洗いすると、汚れを落とすことができます。重曹は、研磨効果があるため、汚れを落とす効果が高いですが、素材によっては傷をつける可能性があります。デリケートな素材の衣類には使用を控え、目立たない部分で試してから使用することをおすすめです。
色の選定による軽減策

ダークカラーの服がおすすめ
ダークカラーの服は、ミルク汚れが目立ちにくいため、おすすめです。特に、黒や紺などの濃い色は、汚れが目立ちにくく、洗濯しても色が落ちにくいというメリットがあります。
適切な色の選定
ベージュやホワイトなどの明るい色は、汚れが目立ちやすいので、ミルク汚れが気になる場合は避けるのがおすすめです。特に、白色の衣類は、ミルク汚れが黄ばんで目立つことがあります。
柄物の服も一案
柄物の服は、ミルク汚れが目立ちにくいため、おすすめです。特に、細かい柄や複雑な柄は、汚れが目立ちにくく、洗濯しても色が落ちにくいというメリットがあります。
まとめ:ミルクの吐き戻しで汚れたベビー服は早めに洗濯をしよう
ミルクの吐き戻しで汚れたベビー服はできるだけ早く洗濯するのが重要です。
ミルク汚れは赤ちゃんとの毎日に付きもの。でも、ちょっとした工夫と正しいケアで、お気に入りのベビー服も長くキレイに保てます。
汚れを見つけたら、あわてず早めのケアを心がけましょう。赤ちゃんも、ママパパも気持ちよく過ごせるように、洗濯のひと手間を楽しみに変えてみてくださいね。