新生児にミルクを与えるとき、3時間もたないことに悩む親御さんも多いでしょう。本記事では、その理由と具体的な対策方法について詳しく解説します。
新生児のミルクが3時間もたない理由
ミルクが足りていない可能性
新生児がミルクを飲む量が少ない場合、すぐにお腹が空いてしまうことがあります。適切な量を確認しましょう。新生児の体重や月齢、ミルクの種類によって必要なミルクの量は異なります。目安として、1回あたり体重の1/5~1/8程度を目安に、様子を見ながら調整しましょう。また、ミルクの濃度が薄すぎると、十分な栄養が摂取できません。ミルクの作り方をよく確認し、適切な濃度で調乳しましょう。
満腹中枢の未発達
新生児の満腹中枢はまだ発達していないため、満腹感を感じにくいことがあります。そのため、少しミルクを飲んだだけで満足した気分になり、すぐにまたお腹が空いてしまうことがあります。満腹中枢は成長とともに発達していくため、時間が経つにつれて、ミルクを飲む間隔が長くなっていくでしょう。
空腹以外の理由で泣いている
お腹がすいているだけでなく、眠気やおむつの不快感、寒さ、暑さなど、他の理由でも泣くことがあります。新生児は言葉で気持ちを伝えることができないため、泣くことで様々な要求を伝えています。ミルクを飲ませても泣き止まない場合は、他の原因がないか確認してみましょう。
新生児のミルクが3時間持たないときの対策
ミルクの量を調整する
一回の授乳で与えるミルクの量を増やすことで、次の授乳までの時間を延ばすことができます。ただし、新生児の体重や月齢、ミルクの種類によって適切な量は異なります。無理に多く飲ませようとせず、新生児の様子を見ながら少しずつ量を増やしていくようにしましょう。
授乳のタイミングを見直す
新生児のペースに合わせて授乳のタイミングを調整し、柔軟に対応しましょう。新生児が頻繁にミルクを欲しがる場合は、少し早めの授乳を検討してみましょう。逆に、授乳間隔が長い場合は、新生児が十分にミルクを飲めているか確認し、必要であればミルクの量を増やすか、授乳回数を増やすようにしましょう。
環境を整える
静かで落ち着いた環境を整えることで、新生児がリラックスしやすくなります。授乳中は、テレビやスマホの画面を見ないようにしましょう。また、室温や湿度にも注意し、新生児が快適に過ごせるように調整しましょう。
月齢別のミルクの量・回数・間隔の目安
生後1週間
生後1週間の新生児は、1日に8~12回、1回あたり体重の1/5~1/8程度のミルクを飲むのが目安です。授乳間隔は2~3時間程度が一般的ですが、新生児のペースに合わせて調整しましょう。
生後1ヶ月頃
生後1ヶ月頃になると、新生児の胃が大きくなり、1回の授乳量も増えてきます。1日に6~8回、1回あたり体重の1/6~1/7程度のミルクを飲むのが目安です。授乳間隔は3~4時間程度になります。
生後3ヶ月頃
生後3ヶ月頃になると、新生児の胃はさらに大きくなり、1回の授乳量も増えます。1日に5~6回、1回あたり体重の1/7~1/8程度のミルクを飲むのが目安です。授乳間隔は4~5時間程度になります。
新生児のミルクが足りているか確認する方法
足りているときのサイン
新生児が満足しているときのサインとしては、授乳後に落ち着いて眠ったり、おむつが濡れていても泣かなかったりすることが挙げられます。また、授乳中に満足そうにミルクを飲んでいる様子や、授乳後には満足げな表情をしていることも、ミルクが足りているサインです。
不足しているときのサイン
ミルクが不足している場合、新生児は頻繁にミルクを欲しがったり、授乳中に泣き止まなかったりすることがあります。また、体重増加が少なく、元気がないなどの症状が見られる場合もあります。
新生児にミルクを与えるときの注意点
ミルクの温度に注意
新生児にミルクを与える際は、体温に近い温度(37℃前後)に温めてあげましょう。ミルクが熱すぎると、新生児の口の中を火傷させてしまう可能性があります。また、冷たすぎると、新生児がミルクを飲むのを嫌がる場合があります。ミルクの温度は、腕の内側に少し垂らして確認しましょう。
授乳姿勢を工夫する
正しい授乳姿勢を保つことで、新生児が飲みやすくなります。新生児の頭を軽く支え、体がまっすぐになるように抱っこしましょう。また、新生児の顎が軽く引けるように、少しだけ頭を後ろに傾けましょう。
衛生管理に注意
ミルクを作る際は、清潔な環境で、手を洗い、哺乳瓶や乳首を煮沸消毒してから使用しましょう。また、ミルクは作った後、できるだけ早く飲ませるようにしましょう。残ったミルクは再利用せず、捨てましょう。
まとめ
新生児のミルクが3時間もたない理由は、ミルクが足りていない、満腹中枢が未発達、空腹以外の理由で泣いているなど、様々な要因が考えられます。対策としては、ミルクの量を調整したり、授乳のタイミングを見直したり、環境を整えたりすることが有効です。新生児の体重や月齢、ミルクの種類によって適切な量は異なりますので、新生児の様子を見ながら、柔軟に対応することが大切です。