新生児がミルクを吐き戻すことは、多くの親にとって心配の種です。この記事では、その原因と対処法についてまとめました。ぜひ、赤ちゃんのミルクの吐き戻しの原因と対策の参考にしてくださいね。
新生児のミルク吐き戻しの原因とは
消化器の未発達
新生児の消化器は未発達であるため、ミルクをうまく消化できずに吐き戻してしまうことがあります。新生児の胃は小さく、消化酵素の分泌量も少ないため、大人のように効率的に消化することができません。そのため、ミルクが胃の中で消化されずに逆流してしまい、吐き戻しとして出てきてしまうのです。また、新生児の胃と食道のつなぎ目にある括約筋も未発達で、大人のようにしっかりと閉じることができません。そのため、胃の中のミルクが食道に逆流してしまいやすくなっています。
空気を一緒に飲み込む
新生児は授乳中に空気も一緒に飲み込んでしまい、それが原因でミルクを吐き戻すことがあります。新生児は、まだうまく呼吸と飲み込みを調節することができません。そのため、授乳中に空気を一緒に飲み込んでしまうことが多く、その空気が胃の中に溜まってしまい、ミルクと一緒に吐き戻されてしまうのです。特に、授乳方法が適切でない場合や、赤ちゃんが空腹すぎて勢いよく飲み込んでしまう場合に、空気の飲み込みが多くなってしまう傾向があります。
飲む速度と量の調節が苦手
新生児は自ら飲む速度や量を調整できないため、多量に飲み過ぎることが吐き戻しの原因になることがあります。新生児は、自分の満腹感をうまく察知することができません。そのため、お腹がいっぱいになっても、ミルクを飲み続けてしまい、胃の中に過剰な量のミルクが溜まってしまうことがあります。また、授乳間隔が短すぎる場合や、ミルクの量が多い場合も、吐き戻しの原因となる可能性があります。
新生児の吐き戻し後の対処法
顔や口の中をきれいにする
ミルクを吐き戻したら、まず顔や口の中をきれいにしましょう。その後、赤ちゃんを横向きに寝かせましょう。吐き戻したミルクが気道に詰まってしまうと窒息の危険性があるため、まずは赤ちゃんを安全な状態にすることが重要です。吐き戻したミルクが顔や口の中についたら、清潔なガーゼやタオルで優しく拭き取りましょう。無理に吐き戻したミルクを飲ませようとするのは避けましょう。
衣類の交換
少し落ち着いたところで、汚れた衣類を取り替えてあげてください。吐き戻したミルクで衣類が汚れてしまった場合は、すぐに取り替えてあげましょう。特に、吐き戻したミルクが肌に触れると、赤ちゃんの肌が荒れてしまう可能性があります。清潔な衣類に着替えさせて、快適な状態にしてあげましょう。
水分補給
少し時間を置いてから水分補給をします。あまり急がないようにしましょう。吐き戻しによって水分が失われた可能性があるため、水分補給をすることが大切です。しかし、吐き戻し直後は、赤ちゃんが嘔吐を繰り返してしまう可能性があるため、すぐに水分を飲ませるのは避けましょう。少し時間を置いてから、少量ずつ水分を補給するようにしましょう。
吐き戻しを減らすための対策法
授乳量の調整
1回の授乳量を少なめにし、頻度を増やすことで吐き戻しを防ぐことができます。新生児は、一度にたくさんのミルクを飲むことができません。そのため、1回の授乳量を少なめにし、代わりに授乳の回数を増やすことで、吐き戻しを減らすことができます。赤ちゃんが満足するまで、こまめに授乳をしてあげましょう。
授乳速度の調整
授乳の速度を調節して赤ちゃんがゆっくり飲めるようにすると、吐き戻しが減る可能性があります。赤ちゃんが勢いよくミルクを飲むと、空気も一緒に飲み込んでしまい、吐き戻しの原因となることがあります。授乳中は、赤ちゃんがゆっくりと落ち着いて飲めるように、ペースを調整してあげましょう。
縦抱きで授乳する
授乳中や授乳後に赤ちゃんを縦抱きにすることで、ミルクが逆流しにくくなります。授乳中は、赤ちゃんを縦抱きにすることで、ミルクが胃から食道に逆流するのを防ぐことができます。授乳後も、しばらくの間は縦抱きにして、ミルクが落ち着くまで抱っこしてあげましょう。
気をつけるべき症状
勢いよく大量に吐く
噴水のように勢いよく大量に吐く場合は、すぐに医師に相談しましょう。新生児が勢いよく大量に吐く場合は、消化器系の病気や、ミルクアレルギーなどの可能性があります。また、吐き戻しによって脱水症状を起こしている可能性も考えられます。このような症状が見られた場合は、すぐに医師に相談し、適切な治療を受けてください。
異なる色の吐しゃ物
赤や茶色、黄色、緑の液体が混ざっている場合は要注意です。医師の診察を受けることが必要です。吐き戻したミルクの色が赤や茶色、黄色、緑など、普段と違う場合は、注意が必要です。これらの色は、血液や胆汁が混ざっている可能性を示唆しており、消化器系の病気や感染症などの可能性があります。このような症状が見られた場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
ぐったりしている、発熱や下痢が見られる
吐き戻し後にぐったりしている、過度に泣く、発熱や下痢の症状がある場合も、すぐに医師に連絡しましょう。吐き戻し後に、赤ちゃんがぐったりしている、過度に泣く、発熱や下痢などの症状が見られる場合は、脱水症状や感染症などの可能性があります。このような症状が見られた場合は、すぐに医師に連絡し、適切な治療を受けてください。
新生児の体の成長を見守る
成長をサポートする
新生児の体は日々成長しています。焦らずにゆっくりと成長を見守りましょう。新生児は、日々成長し、体の機能も発達していきます。吐き戻しは、新生児期によく見られる症状であり、多くの場合は、成長とともに自然に治まっていくものです。焦らずに、赤ちゃんの成長を見守りましょう。
健康的な育ちを促す
バランスの取れた授乳と休息を提供することで、新生児の健康的な育ちをサポートしましょう。新生児の健康的な成長をサポートするためには、バランスの取れた授乳と十分な休息が大切です。母乳またはミルクを十分に与え、睡眠時間を確保することで、赤ちゃんの成長を促進することができます。
医療機関との連携
必要に応じて、医療機関と連携しながら適切なケアを行いましょう。吐き戻しが頻繁に起こる場合や、吐き戻し以外の症状が見られる場合は、医療機関に相談しましょう。医師の診察を受けることで、赤ちゃんの状態を適切に把握し、必要な治療やケアを受けることができます。
まとめ：赤ちゃんはミルクや母乳を吐き戻します！対処法を知っておきましょう
赤ちゃんのミルクの吐き戻しは一般的な現象であり、多くの場合は心配することはありません。正しい授乳や対処方法を心がけましょう。ミルクの吐き戻しが起きてしまった場合は適切に対処し、気をつけるべき症状が出た場合は医療機関等で医師に相談することをおすすめします。
